FXで全財産を溶かした40代女性の末路

理由は時間とお金の制約だね。
自分の場合、30歳で平日フルタイムの仕事してて、株だと9時〜15時は無理だったの。
でもFXなら24時間取引できるし、「外為どっとコム」って業者で口座作ったら、すぐにスマホからも操作できた。
しかもレバレッジ25倍で、20万円でも実質500万円分動かせるってのが魅力だったんだ。

最初は1万通貨単位だったよ。
初めてトレードしたとき1トレードで5000円くらいの利益でたんだよね。
その時はめちゃくちゃ嬉しかったな。

自分の場合は、最初に『ズバリわかるFXのしくみ』って本を読んだの。
あと、YouTubeで「JFXの小林芳彦」さんの実況解説を毎晩見てたね。
内容がわかりやすくて、その日の値動き理由も解説してくれるから、すごく参考になったよ。

仕事終わってからが勝負だったね。
家事してご飯食べた後の21時以降、特に22時〜24時のニューヨークタイムがチャンス多いから、その時間にスマホでチャート見てた。
「みんなのFX」ってアプリは見やすくて、操作もスムーズだったよ。
寝ながらでもポジション取れたから助かったね。

正直、めちゃくちゃ不安だった。
でも、「この20万円は最悪ゼロでもOK」って決めたの。
要は授業料みたいなもので、それ以上無理はしないってルール作ってた。
最初は1日1000円勝てたら御の字って感じで、地道にやってたんだよ。

やっぱり「勝ち続けてるから大丈夫」って思い込みだね。
自分の場合、3ヶ月連続でプラスだったから油断してた。
2022年の秋頃、いつもより多めに3万通貨でエントリーしたら、それがドン底の始まりだったんだ。

「今なら勝てる」「流れに乗れてる」って完全に勘違いしてたの。
それと雇用統計が良かったからドル円強いと思って、いけるって確信しちゃったんだよね。

22時の指標発表と同時にチャートが崩れたんだ。
ドル円が2.5円一気に落ちて、スマホの画面が真っ赤。
ローソク足が連続で陰線になって、手が震えた。
本当に、怖いって感情しかなかった。

落ち始めてから30分後くらいかな。
証拠金維持率が40％以下になって、「追証50万円入金してください」って通知が来たの。
「外為どっとコム」だったから、リアルタイムで一気に表示されてマジで焦った。

とにかく必死だった。
クレジットカードと友人から借りて50万円入金したけど、相場は戻らなかった。
もうチャート見ながら呼吸が浅くなって、手足が冷たくなってきてた。
精神的にも限界だったと思う。

ロスカット通知見た直後、まず吐いたよ。
何も食べてなかったのに。
それから数日間、仕事も手につかなくて、ただ横になってるだけ。
何回もスマホ見て、「夢だったらいいのに」って思ってた。

スマホにメールが来てて、「追加証拠金のご案内」って書いてあった。
その時点で「終わった…」って悟った。
画面見たら、外為どっとコムの画面で証拠金維持率が37％にまで下がってて、50万円の追加入金が必要って出てた。
手は震えるし、汗が止まらなかったよ。

現金が全然なかったから、まず楽天カードでキャッシング30万円。
スマホから即時申し込みして、当日中に口座に入金されたの。
それでも20万円足りなくて、昔の職場の先輩にLINEして「どうしても貸して」って頭下げた。
1日で50万円用意するって、もう体も心も限界だったよ。

半年くらいかかったかな。
カードの利息18％だから、毎月の返済額の半分くらいが利息に消えてて、元本がなかなか減らなかったんだ。

外食ゼロ、スマホはOCNモバイルONEに変えて通信費を月3000円に抑えて、趣味のサブスクも全部解約。
食事は納豆・豆腐・ご飯ばっかり。
1日500円以内で過ごすようにしてた。
財布見て、ため息をつく日が続いたよ。

3ヶ月くらいかな。
でもその間はずっと「早くこの地獄抜けたい」って思いながら毎日やりくりしてた。

夜が特につらかった。
横になっても「返済どうしよう」ばかり考えてて眠れなかったし、朝になると胃が重くて、通勤途中で涙が出たこともあった。
気づけばため息ばっかりついてて、自分でも「やばいな」って思ってた。

家族には「大丈夫、疲れてるだけ」って言ってた。
仕事ではミスも増えて、上司に叱られることが増えたけど、理由は言えなかった。
情けなくて、自分がダメすぎて、話せなかった。
どんどん孤立感が強くなってたよ。

友達に「元気ないね」って言われたけど、笑ってごまかしただけ。
本当は話したかったけど、失敗を知られるのが怖かったんだ。

全くできなかった。
「損した」って言うのがすごく恥ずかしくて、LINEの通知も切ったし、SNSも非公開にした。
特に仲良かったFX仲間のグルチャには、一言も書き込めなくなった。
負けた話する勇気がなかったんだよね。

「最近ちょっと忙しくて」って全部ごまかしてた。
正直、誰かに話せたらラクになれたかもって今は思う。
でもその時は「全部自分の責任」って決めつけてた。

「努力してもダメなやつ」っていうレッテルを自分で貼ってた。
毎晩「なんでこうなったんだろう」って考えて、泣くでもなくただ天井を見てた夜が何日もあったよ。
成功体験が逆にプレッシャーになって、自分の存在ごと否定したくなった。

夜が一番ダメだったね。
布団に入っても頭の中がグルグルして寝られなくて、2〜3時間ごとにスマホ見てはため息ついてた。
朝は朝で、鏡に映る顔見て「誰これ…」って思うくらい別人みたいだった。

一番の後悔は「損切りしなかったこと」だよ。
USD/JPYが120円を割った瞬間、「これは危ないかも」と思った。
でも、3万通貨も持ってたから「戻れば…」って期待しちゃった。
実際には118.90円まで一気に落ちて、追証で50万円の通知が来た。
頭の中が真っ白だったよ。

「失敗した自分」を見せたくなかったからだね。
LINEの通知も切って、SNSも非公開にしてた。
特に仲良かったFX仲間のグルチャには、一言も書き込めなかった。
「50万円溶かした」なんて情けなくて口に出せなかったんだ。

本当に限界のとき、昔のバイトの先輩にLINEで「お金貸して」って打った。
それが唯一、本音で助けを求めた瞬間だった。
送信押す手が震えてたの、今でも覚えてるよ。

「連勝してたから大丈夫」って思ってたんだよ。
USD/JPYで週に1万円ずつくらい勝ててて、「自分ならイケる」って慢心してた。
だから設定した損切りラインを見ても、「一時的だろう」って無視しちゃったの。
今ならその過信が一番の敗因だったって思うよ。

もう2度としたくないかな